現存するアメリカの航空会社の中では最も長い歴史を持ち、日本からもアトランタ、デトロイト、ホノルル、シンガポールなどに便を就航しているデルタ航空。
特に成田空港からの発着が多いため東京から海外出張へ行く事が多いという人は、デルタ航空を利用することも多いのではないでしょうか。
そんなデルタ航空が発行しているクレジットカードはいくつかありますが、今回はその中でデルタアメックスカードを紹介します。
2018年6月26日から一部のサービスが改定され、改悪とも噂されていますが、実際のところどうなのでしょうか?
目次
デルタアメックスカードの基本スペック
まずはデルタアメックスカードの基本スペックを見ていきましょう。

- 国際ブランド
- 対応電子マネー
年会費 | ポイント還元率 | ポイント名 | |
---|---|---|---|
初年度 | 2年目~ | ||
12,000円 | 12,000円 | 1.0% | スカイマイル |
発行スピード | 限度額 | マイレージ 還元率(最大) |
ETC年会費 |
– | – | – | 無料 |
年会費は初年度から12,000円、次年度以降も変わりません。家族カードは一枚まで無料ですが、2枚目からは6,000円となります。家族カードを2枚以上発行する予定のある人は注意しましょう。
デルタアメックスの優待サービス
初年度は「シルバーメダリオン」の会員資格を自動的に得ることができる
デルタアメックスカード最大の強みと言えるのが、デルタ航空スカイマイルの上級会員資格「シルバーメダリオン」の会員資格を自動的に得ることができるという点です。
デルタ航空スカイマイルの上級会員にはシルバーメダリオンとゴールドメダリオンがあるのですが、DELTA AMEX カードの場合はシルバーメダリオンの資格を得られます。

通常シルバーメダリオン取得には、25,000マイルもしくは対象30区間の搭乗が必要とかなりハードルが高いのですが、日本でデルタアメックスカードを発行すれば初年度に限り、自動的にシルバーメダリオンになれるというのはかなり特別な対応です。
ちなみに同じデルタ航空系のクレジットカードにはデルタ スカイマイル SuMi TRUST CLUB ゴールドVISAカードやデルタ スカイマイル ダイナースクラブカードがありますが、これらのクレジットカードを発行してもシルバーメダリオンの資格を得る事はできません。
無条件で初年度からシルバーメダリオンの資格を得ることができるのは、あくまでデルタアメックスカードを発行した人に限られます。
ゴールドメダリオンには、残念ながらデルタアメックスカードではなることができず、その場合nいはデルタアメックスゴールドである必要があります。
デルタアメックスゴールドについてはデルタアメックスゴールドが改悪された今、必要のないカードなのか?の記事で詳しく解説しています。

シルバーメダリオンの資格を得たことによる特典
それではシルバーメダリオンの資格を得たことでどのような特典を受けることができるのでしょうか。
主な特典には以下のようなものがあります。
・デルタ航空で航空券を購入した場合のマイル加算率が40%アップ
・専用のビジネスエリート/ビジネスクラスまたはファーストクラス用チェックインエリアが利用できる
・デルタ・コンフォートプラスへ無料でアップグレードできる(一部国際路線で座席アップグレードが可能)
さらにデルタ航空が加入しているスカイチームの航空会社を利用する際にも受けられる特典もあり、シルバーメダリオンの資格を得るだけで空の旅がかなり快適になります。
アメックスのサービスも魅力的
またデルタ航空のサービスだけでなく、国際ブランドであるアメックスのサービスも受けることができます。
例えばアメックスが提供する空港ラウンジを同伴者1名まで無料で利用できたり、海外旅行時に24時間日本語で無料通話対応を受けられたりといったアメックスのサービスも受けることができます。
さらに国内、海外を問わずデルタ スカイマイル アメックスで購入したほとんどの商品について、破損・盗難などの損害を購入日から90日間、1名につき年間最高500万円まで補償されるなど補償面も充実。
高いステータスと充実したサービスを兼ね備えているアメックスを利用するメリットはとても大きいです。
デルタアメックスのサービス改定による改悪の内容とは?
デルタアメックスはゴールドと同じく2018年6月26日から一部のサービス内容が改定されています。
変更点としては4点あります。
・家族カードの1枚目が無料に
・海外利用のマイル還元率が1.3倍に
・シルバーメダリオンの維持には100万円以上の利用が必要に
・年間100万円利用ごとのサービスマイルが廃止に
赤字が改善、青字が改悪内容になります。海外でのマイルが貯まりやすくなった一方で、シルバーメダリオンの維持条件が設けられたり、サービスマイルが廃止など、少し使いづらい印象が強まりました。
デルタアメックスカードはあり?なし?
デルタアメックスカードは改定後、ありでしょうか?なしでしょうか?
筆者としては、「なし」かなと思えます。従来では年会費12,000円でシルバーメダリオンの資格が確約されていたので「あり」でしたが、改定後の条件である年間100万円の利用に応じたサービス内容が、シルバーメダリオンでは用意されていないためです。
それであれば、年会費が倍かかりますがデルタアメックスゴールドであれば、ラウンジサービスも優れているので、期間限定カードとして持つべきかなと思えます。
仮にデルタアメックスカードを初年度のみ、と割り切ったとしても年会費12,000円を獲得できるほどのメリットが享受できません。
デルタ航空ユーザーほど、デルタアメックスゴールドをおすすめしたいと思います。
デルタアメックスゴールドについてはデルタアメックスゴールドが改悪された今、必要のないカードなのか?の記事で詳しく解説しています。
